杉山美加

一瞬の闇にうたたね気がつくと時代が移り我ら残され

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あやめ

ワーきれい 梅の花びら 風任せ 一斉に流れ いずこへ行くの?

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立華愛

星離れ 凪の瞳に 一雫 流るるままに 想ふがままに

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ろくろう

一斉に吾に向かひて歩み寄る鳩ら異様に見ゆる時あり

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立華愛

浅ましく 露干る頬に 歩み寄る 日がな一日 心離れじ

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澄水

下萌えす鳩が遊びて光差す一日一日春となりゆく

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澄水

菜種梅雨菜の花畑一面のわが古里も春となりゆく

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パパ猫

閉じ込めた言葉たちが騒ぎだす居心地悪いぞこの三十一文字は

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梅鶏

段ボール一つ畳んでまた一つ畳んで春の日は過ぎてゆく

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澄水

岳山に登ったことは一度だけ小学校の遠足の時

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