澄水 人
澄水
凪いだ海の上の 越せぬまま 去りゆく緑の人工芝 痛快に刺さる 初春の北風
鞘森天十里 人魂の如く闇夜に浮かびしは灯(ひ)の照らしたる白き木蓮
あやめ まっいいか! ながーい目で見て ゆんるりと 生きていきたい 残りの人生
ろくろう 人気なきエレベーターが明かり点け夜の街へと降りくるが見ゆ
ふくすけ 不来方も盗んだバイクも15才 どこか似ている二人の心
澄水 ‹さむい雲がいそぐ›の句に魅せられて自由律俳人なりしわれ
中原鼠栞 人間は何かを捨てて軽くなる わかっているさ。かくなるうえは
恋子 他人の恋覗いてみたくておままごと娼婦のようなピエロを演じ
Mラビット 