今紺しだ

傷だらけで来てくれたのかガラス片を生み出していた私のもとに

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葉月じゃすみん

カップルが狭い歩道を埋めていてはみ出している我は独り身

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しばちゅう

スーパーの白日灯が照らし出すパックの中の鳥、ひとつの死

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甘森太一

輪郭を縁取る塗り絵 わたくしはもうはみ出したこともできない

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雪乃助

星と呼ぶには大きくて太陽と呼ぶには淡い月の思い出

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音羽凜

会議からやっと抜け出し屋上で犬の形の雲を見ている

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たろりずむ

ルール1 ルールは妻の判断で自由に変えることが出来ます

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甘森太一

タンクレストイレで出来たスペースのようなゆとりの人生でいい

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かなた小秋

旅に出る共に聞き慣れ親しんだ歌はいつでも時空を越える

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入瀬

灯台よ離れる覚悟は出来ている居心地の良い闇のそばから

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