中原鼠栞

夏風邪に溺るる三十八度二分硝子を撫でる生ぬるい風

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ちゆ

⁡目的地よりも南へ向かいたいような気分で君を見ている⁡

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ちゆ

食べ比べしよう春味のすべてと君のくちびる 多分答えは

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ちゆ

あの春の何がそこまで嘘なのか分からないまま手を振っている

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ちゆ

自分のこと大事にしろよ⁡ ⁡友の言う「大事にしろ」の意味を巡って⁡

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ちゆ

賢くはならないでいて それゆえの涙で多分海になるから⁡

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ちゆ

パソコンと睨めっこする君の手にそっと移していく36度5分(ろくどごぶ) ⁡

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ちゆ

ほっこりと半分こした焼き芋の君に食まれる方を見ている

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ちゆ

「遊びだと分かってるからいいよ」って言わせたかったわけじゃなかった

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さくら大根

やっぱりな自分で選ぶほうがいい夫の手には小さいグラス

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