君

恋子

宵待ちの草や月やの君を待ち長夜の花も朝には果てる

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恋子
かんすう

これまでを空に放つと星になり なぞった先に君を見つけた

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かんすう
御影

余所を向き 君が言ったおはようの 行方探しつつ 奥歯を磨く

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御影
サルトビ

妻と来て 義理の息子に 祈るらむ 誓願の君 立ち上がれよと

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サルトビ
サルトビ

若き人 理系の君は 語りしか 論理精緻の 仏の世界

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サルトビ
平見翠玉

秋の庭には薔薇が咲く君亡き庭にも薔薇は咲く

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平見翠玉
平見翠玉

移る季節たったニ駅なのに君に会える紀勢線は走る

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平見翠玉
恋子

もういいかい恋は駆け引き鬼ごっこ気が付かずに君ひとりぼっち

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恋子
恋子

見るもののすべてが君でなく隠れた君は僕をいたぶる

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恋子
パパ猫

つまずきの春と惑いの夏を越え秋に凛々しい君の横顔

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パパ猫
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