澄水

夏の風呂上がってからも汗ばんで汗が引いたらひんやりとする

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恋子

土用波夏の遊びの終焉に遅れた恋のほむらの虚し

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恋子

たかがごっこあこがれだけの恋遊戯夏の魔物が牙を剥く

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パパ猫

甲子園二回戦の音聞きながら風に吹かれて晩夏の昼寝

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葛飾

昼過ぎに 開けた窓から ほんのりと 晩夏の匂い 感じぬるかな

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恋子

掛け算と割り算だけの夏の恋悔いにそろばんご破算願う

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澄水

もこもこの夏雲の影行かないで蜻蛉追いかけ蟬捕まえた

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澄水

夕映えて小鳥も遊ぶ窓辺には夏の終わりの日が差している

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こゆびびび

夜の雨 止んで夏の香 さらに濃く 濡れた青空 蝉の音響く

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パパ猫

盆提灯ひとつ灯して寝酒する淋しい雪の降り積む夏夜

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