恋子

セミが鳴く田水の沸いて夏さ中恋のお試し夜市楽しむ

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恋子

蝉が哭くカラスが鳴いて夏の風暑さ増幅見せかけ情緒

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満月しじま

こだまする 百年を経て タゴールの春の歓喜(よろこび) 私の真夏

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満月しじま

真白なる紙飛行機を夏空の果てへと放つような黙祷

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花農家

むくむくと西の空には入道雲不惑の終わりの夏が来たりて

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ふゆねこ

蝉しぐれ小麦色した夏の恋ほんのり酸っぱいカルピスの味

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澄水

夏の月三日月程が涼しくて窓から首を突き出して見る

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恋子

煽るよにわっさわっさと蝉が鳴く夏する恋はどさくさ紛れ

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パパ猫

子どもらよ入道雲は待っていた 夏の王国 君らのものだ

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うしめ

海青く空なお青く透き通る十五の夏の懐かしき無垢

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