パパ猫

朝の道ノースリーブに秋風が夏の素肌の余熱冷まして

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恋子

恋したね君は棄てたね夏帽子お下げをやめて長い黒髪

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恋子

悲しいなお下げの君がボブにしたこの夏君は女性となったの

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恋子

小器用に恋の消しゴム夏を消し恋の絵筆を秋のキャンバス

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晴希

夏空が遠のいていき訪れた秋の空気を抱きしめたくて

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恋子

夏老いてしみじみ愁う秋を知る爪痕よりも足跡残そ

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恋子

またひとつ夏が騒いで叱られて季節は踊る秋の鬼ごっこ

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恋子

西日だけ夏を頑張る遠吠えか車のガラスが悲鳴を上げ

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恋子

秋を見る朝鳴く虫と朝の風秋の微熱に夏の余熱が

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恋子

あの雲は夏の恋だねはぐれ雲プカプカぼっちうしろすがただね

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