恋子

ひと夏を恋で彩る十七歳向日葵眩し朝顔悲し

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花農家

わが家では なぜか初夏には ロゼワイン よーく冷やして 明るいうちから

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恋子

下駄の音香具師の掛け声夏祭り鎮守の森に飛び交う恋の衣ずれ

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うしめ

結露したペットボトルの水を飲むこんな日だった 夏子の記憶

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みるく

サイダーの夏が来そうな梅雨の間に噴水の霧顔近づける

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うしめ

やかましくヒバリ鳴く声きこえ来る工事現場の夏草の中

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恋子

咲く薔薇の初夏をよろこび艶やかに恋を放てばくすぐる香り

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恋子

かき氷舌を見せ合い夏祭り味見をさせてと影がひとつに

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恋子

ほほえんで指を絡めて恋日記夏の祭りの熱き呪文

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恋子

夏浅く磯吹く風も間延びして恋は遠吠えやがて新月

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