海紀亜

育てても冬を越せない恋だった 何度詠っても夏は還らず

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毒まんじゅう

マラソンは夏に走ると言い訳で無口な人も冗舌家に

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藤田 宗祐

神輿担ぐ 君を男と 認めたる 激しき夏の 大社の祭り

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海紀亜

今晩も2分半の夏を奏でる なくしたひとの代わりではなく

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広葉樹

駆け抜ける三どめの夏かぜの街雲の向こうの気配よみつつ

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屁の河童

一夏の海辺で燃えた思い出を産婦人科に捨てに行く秋

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どんぐりママ

集う夏 皆の笑顔が 咲き誇り 写真に収まり それぞれの道

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どんぐりママ

夏過ぎし 曼珠沙華咲く 散歩道 つるべ落としの 夕陽に押され

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リオ

夜風に雲は流れて月出でる夏は去りゆく季節がめぐる

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ひろ

古都の香を夏の名残りに忍ばせてなお妖妖し凌霄花

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