リオ

秋風に夏の名残の蝉法師 宵の鈴虫望月の唄

0
藤瀬こうたろー

久々の景色眩しきコロナ明け夏を残して家路を急ぐ

0
碧いしじ

夏が過ぐ 一糸の風の涼し気が センチメンタルただ懐かしや

0
梅鶏

夏の日を出港してゆく帆のように一面の水芭蕉が揺れる

0
塩本抄

はつ夏のひかりを混ぜた厚焼きの卵サンドをブランチとする

0
藤瀬こうたろー

この夏はコロナで終わり窓辺にて行き交う人を頬杖して見る

0
優花凛

電話メモ無くしてしまい思い知るそこまでの縁 夏の別れ

1
梅鶏

エアコンの温度を決める総帥が部屋の数だけいる夏休み

0
梅鶏

いくつもの洗濯ばさみに挟まれて夏の夜風に晒されている

0
わかぼう

虫の音とフジファブリックを聴きながら団扇にキスする君の横顔

0