恋子

妖しさをここぞと魅せる酔芙蓉娼婦を演じて秋夜の褥

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恋子

手花火を楽しむ夜の盆の風どこかでいつか遠き父母の顔

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恋子

あるじ無き家はひっそり盆の夜は迷いてうれし夫婦霊旅

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澄水

鉦叩き聴こえる夜が長くなる暮れなずむ空消え入りそうな

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こゆびびび

夜の雨 止んで夏の香 さらに濃く 濡れた青空 蝉の音響く

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パパ猫

盆提灯ひとつ灯して寝酒する淋しい雪の降り積む夏夜

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恋子

看護師の夜勤の足音浮かぶ顔寝たふりしょうか声かけようか

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未来

月の夜 風避ける手に泣きそうで 優しい手のひら 線香花火

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恋子

寝乱れもひとり寝わびし短夜の恋ぞ虚しく寝待ちの月に

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サルトビ

錯乱し 夜中に叫ぶ 我が友よ 過去現在と 混乱しゆく

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