才能ナシ

手のひらを左胸に当て深夜思い出す鼓動と浮ぶ涙

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才能ナシ

硝子で遮ったけたたましいカエルの唄を子守唄に寝付く夜

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パパ猫

今日はもうお休みなさいと幻想のあなたの髪を撫でている夜

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うしめ

夏の夜のそよ吹く風に君の香の一かたまりが通るベランダ

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うしめ

夜襲なる線上降水帯 くるぶしの蚊を平手打ちせり

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パパ猫

百万の魚も眠る海底で嵐の去るを待ち望む夜

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パパ猫

月あらば託せもしよう恋心 雨降る夜に唇を噛む

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澄水

「サマータイム」憂いをおびて過ぎる夜ポーギーとベス片隅の愛

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パパ猫

夜と昼を遊戯のように繰り返す地球は弾む回転木馬

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恋子

人肌の沁みて外は夜の雨寂しいからと恋の蛇の目傘

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