平見翠玉

何でも見つかる夜なのに何故か心だけが見つからない

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澄水

鳥の歌朝の光が差してきて夜は明けにけり自由と平和

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恋子

秋霖に恋はのたうつそぼ濡れてただのひと夜は儚きものと

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パパ猫

いつのまに演者が増えた虫の声 アンサンブルを秋夜に奏で

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夢人

窓枠にそのまま夜が切りとられ下弦の月がつかまっている

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平見翠玉

トランクに夢を一杯詰め込んで夜間飛行の夢を見ようか

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夢人

秋なのかまだ夏なのか炎天下 夜は花火と鈴虫の声

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恋子

秋に秋重ねてわびし月の夜は重ねる肌のぬくもりうれし

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恋子

薄ものに羽織る一枚秋と知る夜ごと燃えれど秋を知る朝

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恋子

人肌の恋しさびしと秋ひと夜ゆびの虚しく膝抱くひとり

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