ふいんき

雪が降るほど澄んだ夜かぐや姫月にもこんな夜があるかい

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凪海

お香も歌集もぬいぐるみもどれもだめだった深夜3時 パスタを茹でる

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千吉

月天心降誕の夜も吾の夜も分け隔て無い白さを注ぐ

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凪海

小さなケーキの箱のその意味がわかるならつらい夜があったっていい

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平木リラ

舌先に甘く灯せる貴腐ワイン 髭の濃くなる深夜にたしなみ

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もえ

鮮やかな時を紡いで燃えてゆくこころいさめてきみ想う夜

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千吉

明日は雪心底冷える夜独りそう安易と春は来ないな

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もえ

鮮やかな時を紡いで燃えてゆくこころいさめてきみ想う夜

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もえ

「夢だったと知るには遅く突然の夜雨降りてたてぬ野の花」

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千吉

半分の月に迷いを打ち明けた歌詠みとなり七回目の夜

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