羹鱠

八夜に照る 重ね咲きたり 沢花火 名を掻い消つとも 取る手は常し

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羹鱠

いとせめて 恋しき妹を ぬばたまの 夜の森にて 栢眺めむ

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たろりずむ

使わずに余った白いクレヨンをあつめて夜をぬりつぶせたら

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凪海

すれ違う人はにぎやか 街灯に夜が湿気てて、濡れるまつ毛は。

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甘森太一

ブランコが二つの熱を冷ますまで揺れていそうな今夜の終わり

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甘森太一

時間外労働反対!コボちゃんも夜に読まれて眠そうである

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午前2時 死を連れ夜の海に行く赤信号ではちゃんと止まって

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ふにふにヤンマー

ねがいごとだまってひとつおもう夜スワンボートはめをつむらない

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塩本抄

夜勤あけの朝陽は缶に反射して鯖の水煮のたしかな塩気

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葛葉

迷い込む夜空と小指で誓う恋どちらも無限に続く路

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