 たろりずむ
            たろりずむ    子
 たろりずむ
            たろりずむ     ふにふにヤンマー
            ふにふにヤンマー    先立ちし子の丈ほどに縮みゐる老躯もていく月忌の墓に
 ヒプノ寿司マイク
            ヒプノ寿司マイク    ♯FR2から産まれた子兎が表参道を駅舎へ跳ねる
 袴田朱夏
            袴田朱夏    軽い照れ もう初雪のこの愛、恋! あの子のキュッは埋もれているか
 土井みほ
            土井みほ    どこまでもどこまでも泳いだ子が眠る車は磯の匂いに満ちて
 土井みほ
            土井みほ    幾千の茄子がそれぞれ大切な誰かを乗せてぬばたまの夜
 じゃすみんtea
            じゃすみんtea    あなたとの江ノ島以来服かけに掛かったままの麦わら帽子
 土井みほ
            土井みほ    みどりごが道行くアリをつまんではいのちの加減をたしかめている
 むつ
            むつ    飯時のテレビが一番偉いならその子と暮らせよお似合いですよ
 塩本抄
            塩本抄    