恋子

貧しくも恋は豊かに青春のかくれ隠れて案山子に見られ

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行雲流水 破調編

あたら夜に 胸に染み入る 恋蛍 紅差し指に 思い初む頬 158

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恋子

秋時雨恋が喜ぶ相合の夢は膨らみ片肩濡らす

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恋子

千々に乱れ恋文などしたためて秋の夜長は夢に抱かれて

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恋子

恋という言葉の響きに踊らされ踊り切れずに愚恋の名取り

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恋子

暗やみでジャンケンポンと恋遊戯グウは出さない秋の夜祭り

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恋子

手のひらでいろはにほえど独楽が舞う片恋うれし想うがままに

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恋子

恋心詠めば浮気の癖の出て言い訳足せば俳句が短歌

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恋子

夢見れば恋の身を寄せ月の宿明日は漕ぎだせ君が御胸に

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恋子

月見れば思う人あり恋というゆれる心にさやけき光

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