恋子

凪を知り恋の不安もこれなのか燃える間合いに戸惑いを知る

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恋子

海風のピタリとやんで潮騒のこの恋責める胸騒ぎして

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恋子

秋ですね文字が恋しくなりました届かぬ手紙親展として

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恋子

秋桜があの日のように咲きました口づけに恋が泣きましたね

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恋子

蹴とばして恋の亡き骸流す海火傷の跡が日焼けに変わる

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恋子

秋雨のわがままきまま小ぬか雨その気にさせて恋は恥じらい

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恋子

恋さみしひとり芝居秋に哭くどれも自分かどれが自分か

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恋子

雨音にあの日の恋を思い出し過去の引き出し指がためらう

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恋子

夢砕く恋のいとまの雷鳴に秋は虚しく残酷の牙

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恋子

秋霖に恋はのたうつそぼ濡れてただのひと夜は儚きものと

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