秋鵠空(さとあき)

一日に髪ばさと振り解くごと欅若葉の緑騒ぎぬ

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秋鵠空(さとあき)

畜魂よ二十九万を慰めん向日葵みちて野を揺らす夏

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秋鵠空(さとあき)

洋日傘で黄昏見ずに急かす接吻 風に菫が育てる空は

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袴田朱夏

散文では逃してしまう 雨の日にチーズケーキを焼くあたたかさ

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秋鵠空(さとあき)

洋日傘で黄昏見ずにきつく抱く 次に菫が育てる空は

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子どもはみんな生きている

殺人マシンと思う日々 ホロコーストとどちらが残酷

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麻衣

少しずつ減る日々を抱き締めたけど予定通りに砂に変わった

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袴田朱夏

花の香の宵ひとつ繰り返しては汝の彼の良い日徳利返して

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凪海

正しさを浴びた帰って泣いた私はどこで間違った?ぬるい、風の日

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秋鵠空(さとあき)

日を残し 雲流るとや潮白し 星宿るかな黙し此の負ひ

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