ふゆねこ

暗闇の扉を開けて日は登る音もたてずに気遣うように

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恋子

初恋の詩集に栞竜胆の阿蘇のあの日のふたりの秘密

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茶々丸

日記にも書けない思いあるものをコトバにすると風化ができぬ

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中原鼠栞

けふ終えて歯を磨いたらまた眠るどうしようもないこんな日々だが

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サルトビ

この年と 言うのは辞めた 今日よりは 挑戦の日が 幕を開けるか

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澄水

夕映えて小鳥も遊ぶ窓辺には夏の終わりの日が差している

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澄水

夕影や晴れゆく空の約束は沈む夕日の今日と明日と

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サルトビ

戦死した 父の遺骨は 帰らずも 寄せ書された 日章旗戻る

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葛飾

今日もまた 話せなかった あの人と 勇気の蛇口 また固く閉まる

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うしめ

雲の群れ昨日は西へそわそわと今日は南へあたふた走る

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