サルトビ

生まれつき 眼の無い我が子に 教えられ 過ぎし日々は 宝と思えり

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クーラーの囲いの中で一日を過ごした今日は生きたというか

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サルトビ

女書を知る 虐げられし 女性達 心の叫び 日の目を見るか

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梅鶏

幼子は「今日ね、今日ね」と喋りだす真夏の土の匂いをさせて

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恋子

そんな日も思えば遠き恋の影アザミの棘にゆびさき刺せば

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パパ猫

炎天の夏の日射しが地を灼いて陽炎の立つプラチナ色の

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めるへん

五人分毎日洗濯していたね梅雨の部屋干しぼやきながらも

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さくら大根

向日葵と揃いの黄色なりたくて染める夕焼け麦わら帽子

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谷村長門

夏うらら生まれた日をば祝われる気持ち溢るる入道雲

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うしめ

読みかけの本が埋もれたその上にドサッと乗せる今日の『やること』

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