澄水

春の池堤の草の蒲公英を踏まないようにそっと歩いて

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澄水

庵の春雲雀が揚がる畦道を歩けばけふの蒲公英咲いた

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澄水

春風に吹かれて草に寝転べば遥か雲行く草枕かな

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澄水

有明の白き春月浮かぶ空雲一つ無い澄んで水色

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るす

ピンクや黄色橙の未来を予定帳に打ち込んでゆく春

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パパ猫

青空へ「春」と書きたい毛筆で 何て悪趣味気づいてやめた

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恋子

朝日浴び春をさえずる雀の子親は砂浴びさて次の恋

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恋子

田水張る雪解の名残りひたひたと残夜の余韻春のみなぎり

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恋子

もやい解き春の稼ぎに波を分け人世を網に醜き魚影

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恋子

春に枯れ迷路をあゆむ恋おぼろ未練を食い喰い悔いを引きずる

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