はるまま 春
はるまま
さんさん母ちゃん こんなにもふさわしい字に声漏れて只蠢いて蠢いて春
敷島羊狗 やがてくる春を知らない君のもと束の間羽根を休め居る冬
秋鵠空(さとあき) 春ひとり香開く曲り旅に日にひたり鎌倉光りと昼は
秋鵠空(さとあき) 抜け手綱期するは晴れの二鳫紋 彼に乗れば「春過ぎ夏闌けぬ」
マダムK 愛してる?その一言を聞きたくてずっと待ってる春夏秋冬
梅鶏 「大丈夫ですか」と問われ「大丈夫です」と答えた春の床屋で
秋鵠空(さとあき) 春散るは汝は薄桜望み無み その落差吸う花春散るは
秋鵠空(さとあき) 洋傘で黄昏水に奏でる春は 手中に菫が育てる空は
秋鵠空(さとあき) 