袴田朱夏 春
袴田朱夏
秋鵠空(さとあき) 洋日傘(パラソル)と椅子を手高く帰る春 絵描く片手を吸い取る空は
秋鵠空(さとあき) パラソルでたそがれ見ずにLe Painパン!春にスミレが育てる空は!
秋鵠空(さとあき) 春風は高嶺らし其処ゆきて果て 消ゆこそしらね肩馳せ離るは
袴田朱夏 失恋でいらなくなったジンクスをこっそり砂糖漬けにして春
秋鵠空(さとあき) 春遙けし柔らかな陽よ咲いた謌 いざよひながらはや繁る春は
麻衣 青春の残り香がするあだ名さえ職場の人に呼ばれてしまう
猫ネコこたつ 「来週は?」きっと来ないなこの背中さっき子供の話しをしてた
ふにふにヤンマー 産院の長椅子に待つ父と子の不意に呼ばれて立てる春風
秋鵠空(さとあき) 