麻衣 春
麻衣
袴田朱夏 先をゆくもののさびしさ冷泉の桜あかるく春をはじめる
袴田朱夏 いもうとの春のピアノのわたしにはないテヌートの正しさを聴く
クルクルバニー 春来る 菫の花は 鮮やかに 光を浴びて 微かに揺れる
クルクルバニー うたたねを 昨日も今日も してしまう 春の陽気か 薬のせいか
平日 マナカナのような感じで名乗るけど 別ものだからな敷金礼金
柚 指折りて 待ちわびたるは 新年度 チーム解散 ようこそヒヨコ
袴田朱夏 チャーシューを自分で作ることにして今年のながい春に向き合う
渦 うずうずと春の気配を待つ君に「急かすな」と言うように降る雨
クルクルバニー 