jack

喜多方や ひと月ぶりの 夏の雲

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満月しじま

八月に三十二日目があれば想いは君に届いていたか

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満月しじま

しあわせは決して怖くないものとわかってほしい八月十日

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澄水

幾つもの新月越えて君といる満つる欠くるも君と一緒に

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澄水

幾つもの新月越えて君といる満つる

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満月しじま

君からの返事来ぬまま膝を抱く十七つ目の月を見つめて

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満月しじま

春風に桜に雲雀おぼろ月 吾だけを雪に置き去りにして

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満月しじま

純白のドレス着ていた木蓮がひとり裸でたたずむ二月

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御影

何一つ 脅かされない歳月の 空白がそっと首絞めてゆく

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平見翠玉

夕空に二本の飛行機雲掛かりぽっかり浮かんだ月が見ていた

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