凪海

月の夜に見透かすような光から隠れるように君と歩いた

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木梨

今日もまた自分を育てぬ日曜日 四月の路地はぬる湯の心地

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古都 梨衣子

夜の海泣いてる星と嘲笑う月が居たけど明日は来るよ

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今紺しだ

ねえひかり、きみも海月になるまえは太陽のひかりだったんだろう

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梅鶏

七歳の娘ひとりで湯に浸かりうでのうぶげをこする六月

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クルクルバニー

霞にて 曇った空に 月光 春というのに 不安な知らせ

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クルクルバニー

冷たきは 人の心と 冬の月 マニュアル通り 機械のように

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今紺しだ

月、火、水、木をガタつきながら行く終着駅であなたに会える

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今紺しだ

もし君が隣にいたら僕だけが眠れないまま月光を見る

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袴田朱夏

ホスピスに卒業はなく三月のあらたな風に入れ換わりゆく

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