うしめ

鶯とキジ鳴く初夏の朝露がぽとりと落ちたサンダルの足

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平見翠玉

朝日輝く連山眺むれば我が心の小さきこと知る

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木の実

白々と夜明けの光りやってきて今日も眠れず朝を迎える

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恋子

朝冷えもそれでも初夏と寝起きの緑ラジオ体操

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さくら大根

身支度に時間のかかる朝だからバナナ、コーヒーわたしの味方

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風の

最後だと知らぬ最後が過ぎてゆく朝の汁注ぐ湯気の向こうや

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恋子

朝風呂に菖蒲浮かべてすきま風子孫は遠く老いの背比べ

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天頭松莉

風を呑む 君と朝陽が 語りかける なびく亜麻色 晴れに打たれて

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恋子

せつないと母は子を見る子は母の乳房求めるやるせなき朝

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澄水

月子寝る私の腕でこの胸でお休みなさい朝が来るまで

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