銀河

父の背を母の笑顔を見て育ち深呼吸する都会の空に

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ふにふにヤンマー

臥す母に朝餉の匙を運びつつ知らず左の手を重ねをり

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銀河

離縁した母とふたりで暮らしてるお父さん子のひとりの娘

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銀河

性格はおっとり母似 眼と鼻は残念過ぎる父似でモテぬ

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麻衣

機嫌良く日々を過ごしてくれるなら弁当も塾もいらなかったよ

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袴田朱夏

葉桜のほうが好きだという母の手はこんなにも小さかったか

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袴田朱夏

花の名に詳しい母と鳥の名に詳しい父の子である我は

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梅鶏

母の手で切られた髪が新聞の上で乾いた雨音になる

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ひーろ

スタートの号砲はなくただ母が静かに腕をまくるキッチン

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中村マコト

昨日さへ忘れてしまふ母の目に気泡のやうな私が映る

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