はとサブレ

生き物を飼うようにしてコンビニのおでんを持って保つ水平

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梅鶏

八月の通学路には誰からも見つけられない逃げ水がある

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梅鶏

塩揉みで出てきた水を棄てている胡瓜と同じ色だったのに

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入瀬

水圧が足りないシャワーを浴びているもうどうでもよくなっちゃったなあ

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梅鶏

大空に挑んで海はその青い水平線をまた持ち上げる

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朝田おきる

「断水のおしらせ」でした泣きながらあなたが握りしめてたものは

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森山緋紗

水墨のようなる眠り此処からは朝の岸までひとりで泳ぐ

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煮沸すすぐ

冷蔵庫開けて麦茶の水位見る おばけになった気分の三時

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詩穂

炭酸水のどに通せば満ちてくる夕暮れ リアルはか細きことば

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はとサブレ

手を離す時は来るからやわらかな調教として纏う香水

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