秋山夕介

背比べ柱の傷に涙せし齢十九で嫁ぎゆく朝

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浜倉スシロー

効かぬのだ 病に伏したその拳では 涙流して向かい合う兄

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中原鼠栞

飛ぶ帽子追ったあなたの背を見てた ぬるい涙とさよならのうた

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立華愛

星離れ 凪の瞳に 一雫 流るるままに 想ふがままに

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小暮かにかま

最後にと駅まで君を見送って涙もかき込む立ち食いのそば

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わみ

悲しくて涙もでない月曜の朝の電車で詩をよむ

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わみ

悔しくて涙も出ない夜に聞くラフマニノフが私を治す

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中原鼠栞

貰った花瓶に涙を溜めている 花はなぜだか未だ咲かない

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澄水

液化する私はピアノ悲しみの涙のように零れて落ちる

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無冠の低脳

失恋で涙に暮れた日々過ぎて新しい出逢いが笑顔に変える

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