千代田 環

六月の校舎は深海 図書室の詩集に潜り息をしていた

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木村槿

この町で深夜を飼おう ねえ深夜、わたしのとこにずっといないで

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あまがっぱ

スマホ越しめんこいねって言う人の冬の深きを思う如月

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北大路真彦

朝六時サンダル履きの散歩道涙が出るほど深き海色

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吉村おもち

年上の同期と交わす軽口も日常になり秋は深まる

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今紺しだ

週3日遠隔授業 友情は5ぶんの2倍速で深まる

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つきひざ

ニーチェより俺を信じろ本当の深淵が何か見せてやるから

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未分類

共犯になってもいいよ深夜2時カップ焼きそば食べるみたいに

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音羽凜

街中の祈りを背負い駅前の笹は深々頭を垂れる

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野歌りん

深夜二時 浜辺の砂を踏みしめて故郷の寂しい波音を聴く

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