澄水

ふる里の星ふる夜に置く霜の白きを見れど我は帰らん

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澄水

秋空にシュークリームが浮かんでる十個以上も白い雲なり

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小鳥遊ありさ

憎けれど 優しき柚月 トパーズを 散らして彷徨う 白粉の中

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屁の河童

去る秋が置き土産にと染め上げた紅葉に白く霜の包装

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屁の河童

雨の日にビルの窓から見おろせば青、白、赤と傘の花咲く

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ふにふにヤンマー

焼け跡の白黒写真に彩色を施したれば甦る花

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屁の河童

手を上げて招くススキの姿より男心をそそる白はぎ

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屁の河童

山茶花の白きもあれど赤きのみおのがありかを告ぐる薄雪

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クルクルバニー

空白の 人生のゆえ 命捨て 命を得たる 今を抱きしめ

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羹鱠

忘れじと 時ゆきにけり 白羽根を けふかぎりの わが身なるとも

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