羹鱠

雲晴れぬ 初日に照るや 白雪の かゝれる枝の 花とや見らむ

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羹鱠

天おりし いと清らなる 白百合の 照るを恵みと 累月を過ぐ

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たろりずむ

使わずに余った白いクレヨンをあつめて夜をぬりつぶせたら

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バ先の傘

白い息ストーブで焚くホッカイロ爆発した日思い出す空

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桐島あお

もうなにを食べたって良い白い目のいぬいつまでもあいしているよ

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今紺しだ

白い背が遠近法に従って消える 木漏れ日おどらせながら

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バ先の傘

地獄にもあったら良いな白線が 踏んで走ってスキップをする

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戸伏 楽辺流

はごろものチョーク引きずる先生の白き心と指はよごれつつ

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梅鶏

白杖をメトロノームのようにして冬の指揮者が足早に行く

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田中しゅうこ

まひるまの月は真白く罪深き我にも澄んだ空のあること

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