三田さくら

年末の街には色がついている白で薄めた後悔の色

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詩穂

林檎むく指先しんとつめたくて白鳥たちはシベリアからくる

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三田さくら

被写体も年を取ってく写真なら白髪のきみを笑えたのにね

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高田月光

きみはもう帰ってこない食卓で白く脂の浮くソーセージ

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尼崎武

黒ヤギと白ヤギみたい お互いの手紙を糧にして生きている

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ふにふにヤンマー

南天は赤かれど夏の花は白 な忘れそと母は実を賜ひき

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鈴木智子

屋上で白く干されたシーツたち五月はきっと揮発する夏

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鈴木ベルキ

君のいない日々が上書きされていく抗うように日記は白い

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新棚のい

きくらげの不思議を暴く友の会 会員証は白いきくらげ

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早月くら

まひるまの浴室だけにあるひかり こんな白さのなかで死にたい

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