うしめ

純白の花被はきっぱり開きたりカサブランカはロマンスの花

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御影

何一つ 脅かされない歳月の 空白がそっと首絞めてゆく

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雨露

潮騒の揺らぎささめく声がする 冷えた木陰と白いパラソル

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うしめ

純白のカサブランカの花ひらく体温越えの炎天下にて

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平見翠玉

白鷺青鷺田へ舞い降りて二羽は交わることなく空へ

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恋子

ドクダミとだれが名付けた白十字臭いという香笑うイヌフグリ

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パパ猫

白波は懐かしそうに寄せてくる いつか来た浜はるかな時間

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晃 塔一

詩の果てに白き暗闇追ふらむや霧に包まる朝にひとりに

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恋子

じゃあなんて白々しいわ朝の月抱きに来たくせ抱かれて帰る

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めるへん

炎天下道路工事の作業者の白ヘルメットは眩しく光り

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