CHONO

だいじょうぶ僕が消えてもスジャータが21時を知らせてくれる

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木村槿

道端に診察券が落ちていて知らないひとよ元気でいますか

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北大路真彦

午後三時白き病室ひとり名も知らぬ母子を黙し見下ろす

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たろりずむ

君がいた頃の季節を知っている製氷皿の氷を捨てる

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sail

ランブロを積んでも最前通っても君は私のことを知らない

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木村槿

おかあさん都会はバーニラバニラです知らないんなら知らなくていい

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美富うをみ

永遠に交わることがないことを雪の降る日の轍は知った

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鈴木精良

狂いゆくせかいの規則は守られて見知らぬひとが燃やすごみの日

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今紺しだ

知っている星が増えれば夜が好き友が増えれば教室が好き

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月硝子

人去りしのちも伝はり花開く風媒の歌「詠み人知らず」

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