まちこ 空
まちこ
熱海に行きたい ぱらぱらと崩れていった文字列を吸い込んでいく空は青々
熱海に行きたい 肺を洗うように冬の空気吸う傷だらけでも生きていくため
熱海に行きたい ヒトの巣と階段乱れる坂の上愛も勇気もない曇り空
クルクルバニー あつあつつ 空気がまるで 風呂のよう 動けばそれで 汗が泉に
狭山茶 空見上げあれは何座と我に問う 世も星さえも未だ知らぬのに
のりのり 古希過ぎて 終末想い 空眺め 財産なくて あーあ幸せ
梅鶏 ため息は幸せのいろ夕空に生まれた雲が広がってゆく
とき 気の利いた言葉がとても義務的で飾りたててる空箱みたいに
クルクルバニー 