袴田朱夏 空
袴田朱夏
袴田朱夏 生まれない命を命と呼ぶときの先生、曇り空がやさしい
秋鵠空(さとあき) 何らかの悔い持て長距離耐走(マラソン)此れを折れ紺空までも行くのか走者(ランナー)
秋鵠空(さとあき) 登頂の天空の青深々と成層の色我を吸い込む
秋鵠空(さとあき) 桜草 宛名はわたし意向乞う 恋したわ花 出会う空、草
ぷいこると 本降りでつばめの親は困り顔雛はピーピー空はザーザー
秋鵠空(さとあき) 洋傘で黄昏水に奏でる春は 手中に菫が育てる空は
秋鵠空(さとあき) 漏る葉の間奏でる空は透き影が接吻パラソルで仲間の春も
秋鵠空(さとあき) 風車 子猫は木の間さくら空 草間の小箱猫丸く、坂
秋鵠空(さとあき) 