澄水 花
澄水
澄水 流れくる春の小川のしんがりを示し合わせて花筏かな(「青穂」吉田数)
澄水 流れくる春の小川のしんがりを示し合わせて花いかだ
ちえ 桃の花 いまだ便りはなかりしも 遠き故郷悼む春かな
羹鱠 花の色に 興醒めぬかな 睦言に 晴れ覚ゆると 我が文を 聞き集めぬか 枯れし葉を 如何せましや 嘆くとも あへなき事と 心憂し うつる暦に 去りぬ詠み人
澄水 紫木蓮白木蓮と咲きにけり花弁が舞ふ春の風吹く
みゆきち サイネリア 袴姿の娘の胸のはずむが如く小花を揺らす
あやめ ワーきれい 梅の花びら 風任せ 一斉に流れ いずこへ行くの?
鞘森天十里 ふよふよと花の枝先膨らみつ 霞のたまご孵化まで半月
夢じゃろか 