茶熊さえこ

青空に投げ出していく身に当たる太陽の光 輝く歩夢

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夜々代

すぐ龍が帰ってくる部屋青空がいちばん見やすい場所にしなくちゃ

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みそのみそ

冬の夜くちづけをする青年のあごをマスクがあたためている

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あらいぐま

白地図の琵琶湖を青で満たすときだけは全能みたいな顔で

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羹鱠

東風 ながめ移ると 青葉より もれ出でたるは さいの陽光

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平木リラ

目を泳がせていた青空めいた君の笑顔から 濁らせたくて

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長いケーキ

眺めるは 青空でなく 青光 通勤バスは まるで護送車

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音忘信

祈りながら青のコードを切るものの爆発しないから赤も切る

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起きたとき窓から光の洩れること 泣きたくなって透明な青

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瀬良薫

僕らまだ青い空には届かない泡吹いたローファー投げつける

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