ヒプノ寿司マイク

街は青桃に染まって猫はゆく あ、そっか さっき部屋にいた猫

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正岡くん

あの人はビニール傘のフィルターを通してセカイの青を見ていた

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てる

逢えた日の帰りの影は重くって青信号にも戸惑う夜更け

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すみ

青い日の 祖母の姿を 見てるよな 変わらなくある 浜茄子の海

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薄荷。

ままならぬことが多くて両手でも受け止めきれないキャベツの青さ

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はとサブレ

約束の手紙は青で綴られてそれは今では直筆の嘘

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恋野つづる

雲と雲 ほつれた空を縫うように青いカンバス翔けるジェット機

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成瀬悠

半円の轍が残った青空駐車場まだ淡く匂って

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冬野水槽

蝉の殻 痛いくらいの群青に薄れていったきみという雲

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御影堂 歩

苦しみは永遠の青春である 笑顔で振り返れるならば

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