めるへん

まだ暗き未明にふっと目覚めれば新聞配達のバイクの音す

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パパ猫

聞こえくるたどたどしき音ようやっとピアノソナタ悲愴になりぬ

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Tokari

凪いだ海砂撫でる音目を閉じるたおやかな風からだ委ねる

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Tokari

風鈴は自らの音に酔いしれて風もないのに揺れてるようだ

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パパ猫

我が息子 ライトノベルを卒業か 父の書棚をあさる音する

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みゆきち

幼子は心の声が音になり「ねぇ。お坊さま、お話長いよ」

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ともやん

炎天下 わられる恐怖 僕西瓜 まっすぐきたわ 爆発音

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パパ猫

黒雲が空を塞いで暗転す低く響けり遠雷の音

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平見翠玉

山の中チェンソーの音響き父のチェンソーの音聞くことなし

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恋子

下駄の音香具師の掛け声夏祭り鎮守の森に飛び交う恋の衣ずれ

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