微笑みを月に返せば星たちの瞬く音は拍手みたいね

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たろりずむ

秒針の音を気にした神様の止めた時間の中でまどろむ

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音楽を鼓膜で聴いた明日には終わる世界の始まりの歌

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瀬良薫

テレビにて紫陽花ぬれて目をとめる味噌汁すする音が響いた

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茶熊さえこ

ごろごろと最後一滴めざして音立ててストローが喋ってる

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雪乃助

あの猫は風鈴の音に似ていたと気が付いてから三度目の夏

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四面楚歌でも大丈夫うしろから聴こえる歌はひどく音痴だ

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秋吉諄

訪れることのない春 音ズレのごとく涙は今更 なんで

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甘森太一

階段の子らの足音軽くなる五線譜跳ねる音符のように

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秋吉諄

「雷を鳴らしにゆこう、音楽に行けない場所はない」って、言って

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