澄水

西風に吹かれて窓辺佇めば昨日の事も洗われてゆく

0
澄水

風澄んで薄と山をともに見る遠近法の彼方の季節

0
澄水

風吹けば萩のこぼれる朝となり散りゆく身なら潔くとぞ

0
恋子

大あくび台風吐き出し夏の去り秋口だよとほかされる恋

0
平見翠玉

もう二度と会えぬ人達思い伝えたく便りを風船に乗せて

0
澄水

涼風に流されてゆく蟋蟀の声は遥かに夏の想い出

0
ふゆねこ

迎え火の煙をたどり帰り着き風鈴一つチリンと鳴らす

0
澄水

夏の風呂上がってからも汗ばんで汗が引いたらひんやりとする

0
パパ猫

甲子園二回戦の音聞きながら風に吹かれて晩夏の昼寝

0
茶々丸

日記にも書けない思いあるものをコトバにすると風化ができぬ

0