桑田諦命

ご自愛の 社交挨拶 何処を吹く風 願わずおれない 我が幸福

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こたろう

風が鳴るエフエムの音消した朝昨日の憂い知ってのことか

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サンダルの音だけ混ざり夜の風昼間出来ない話しながら

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主婦

扇風機強にするよりいい風が来りてボタンを押す手を止める

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二人静

月見草黄昏時に咲き揃う名付けた人の風雅を思う

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二人静

黄昏時に咲き揃う名付けた人の風雅を思う

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あさると

泣くまいと一人暮らし初日のお風呂溜めたお湯にしたたなにか

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森山和

黄昏に 涼風吹きて 物思う 愛しき花は 遠くに咲けり

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宵闇

大風の吹いた柳の下には水溜りがあり月を閉じ込めている

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恋子

それぞれの田水に一絵初夏の月せめての贅や棚田の風情

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