パパ猫

朝の道ノースリーブに秋風が夏の素肌の余熱冷まして

0
恋子

うたたねにページをめくる膝の風秋の匂いを栞としゃれて

0
恋子

風船が飛んで逃げたと幼子の秋の空指し風船雲だ

0
恋子

文字を織る恋を織りこみ心織る君の心が風邪ひかぬよう

0
恋子

寂しさを秋に競えば吾亦紅風情を削り無の美を誇り

0
行雲流水 破調編

泣かれても 本当のこと 言えなくて 風に抱かれて 今でも一人 6-122

0
カササギ

風立ちぬ窓一枚の隔りは令和五年のサナトリウムに

0
恋子

棚田にも風になごんで秋茜月降る頃のはや秋袷

0
恋子

女郎花風の冷たく紙風船振り向く娘はしゃぐ弟

0
恋子

秋を見る朝鳴く虫と朝の風秋の微熱に夏の余熱が

0