
あなた


雨が止む前に帰ると思います あなたの傘を借りてゆくため

君は見る 父子が浜辺に遊ぶのを あなたの渚で満たされていた

手を伸ばし 近づくために 自分捨て あなたの趣味を 真似してみるの

改札を抜けてあなたは振り返り 最後の言葉は僕に聞こえず

(女じゃないと言われましても、あなたが綺麗な女性には見えませんが。)

並べた机 一緒に外まわり 上司というだけ 忘れられないのは あなたが全力だったから?

ひと雫あなたの涙をもらえたら きっと歩ける明日の向こう

わかりたい わかってほしい わけあって わたしとあなた わかりあいたい
