
あなた


あなたにはそう見えている「強いから」弱い女がお好みですか

しにたいとおもいながらでも生きていてあなたをつなぐ糸があるから

あなたよりマシな不幸に安堵するどうせ自由にはなれないけれど

ケータイであなたの嘘を聞きながら心はあの日の潮騒を聞く

紫陽花の恥じらうような淡い色もっと咲いてねあなたは綺麗

好きですと言ったあなたに妻が居て積乱雲の恋の攪乱

白い花あなたを信じて紅い花刹那の迷いお命大事に

定型文を繰り返すだけのロボットじゃないし[この音で察して、なんて(あなた、大丈夫ですか)]。
